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SLA・Bimler研究会第4回大会

「安全で健康的な矯正治療をめざして」

写真2.JPG会員による発表

SLA・Bimler研究会第4回大会が、去る平成27年11月1日、東京八重洲ホールにおいて開催されました。本研究会は主にSoldered Lingual Arch(SLA)やBimlerの装置を使用して、単に審美を求めるのではなく治療中におけるカリエスや歯根吸収の発生がないなど、より安全で健康的な矯正歯科治療を提供し、さらに機能的でよく噛める歯列を追及する歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士のスタディーグループとし平成26年4月に伊藤率紀先生(岐阜県)を会長に選出し発足しました。過去3回は名古屋で開催されましたが(写真1)、関東圏の先生方にも我々の思いをPRする機会を得るため、本会役員の佐藤直登先生(埼玉県)が大会長になり初めて東京での開催が実現しました。会員以外も参加できるオープン参加形式とし西は広島県、東は山形県からと約30名が参加しました。今大会では、会員である矯正専門医がSLAやBimler装置を使用した症例発表をして頂いたことで(写真2,3)、この研究会の発展がますます期待できると思いました。
また、今大会から矯正治療にかぎらず、歯科のほかの分野でより深く探究している会員、非会員が教育講演を行い、さらに活発な研究会をめざしていきます。以下、大会内容を紹介します。

○基調講演
「もう一つの矯正歯科治療法」
佐藤直登先生と私はBimler A type、Bimler C typeの作用原理や症例をそれぞれ講演し、伊藤率紀先生はSLA治療が故鈴木信夫先生により開発された歴史やその治療概念を講演しました。オープン参加者にも本会の「できるだけ安全で健康的に矯正歯科治療をすすめよう」という思いが伝わったのではないかと思います。

○会員発表1
「はじめてのBimler治療―とまどい、悩み、喜び、感動―」
瀧本正行先生(たきもと矯正歯科:千葉市)は6年前にBimler
装置のセミナーに参加されてから臨床にとりいれており、成長期の上顎前突症例を2年間のBimler装置で叢生の改善や軟組織側貌の改善を示されてご講演されました。

○会員発表2
「矯正治療の緩急について考える~第一期治療にBimler A typeを選択し、良好な咬合が得られた症例と第一期治療の保定装置にSLAを選択し永久歯列に一助した症例~」
吉田章太先生(ドクタービーバー小児歯科・矯正歯科:鎌倉市)は先生自身が臨床でとりいれている治療方法を「緩」「急」にわけて説明し、それらに「緩」の治療法であるSLAやBimler装置を組み合わせそれぞれのメリットを引き出して治療を行った症例を紹介されました。またすべてのパーツを手作りしたBimlerの装置は圧巻でした。

○教育講演
堀川早苗先生(おだか小児歯科:千葉市)「歯列、歯槽部、口蓋の成長発育について―同一小児における累年的研究―」
東京歯科大学小児歯科学講座には、3歳時に齲蝕がなく正常咬合を有する小児の2か月間隔に印象採得された累年石膏模型160例余りが所蔵されています。それらの石膏模型を用いて1976年から様々な研究がなされたくさんの論文も紹介されました。世界に類のない貴重な研究であり、その中から堀川先生が研究された乳歯列期から永久歯列期までの歯列、歯槽部、口蓋の成長発育について、主に幅径を中心にご講演いただきました。当時の指導教授である町田幸雄東京歯科大学名誉教授もご参加いただき愛弟子のご講演に目を細められていました。

いずれの講演も活発な質疑応答があり、濃密な1日になりました。
われわれSLA・Bimler研究会はまだかけだしたばかりですが、活発な活動をとおして医患ともにアピールしていきたいと思います。(文責:成之坊靖子 石川県白山市)

写真3.JPG講演中の会場内の様子

Hans Peter Bimler先生 生誕100年

第2回大会(平成26年9月)での記念撮影
Bimlerの装置の開発者H.P.Bimlerの御令嬢であるBarbara Bimler先生(前列中央)と共に。名誉会員として講演も行った。

写真1.jpg




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